メキシコ


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カナダにてハイキングガイドをするマコトさんによるメキシコロッククライミングのレポートです。
どうやらまだまだ知られていない素敵な場所がメキシコにはあるらしい♪
☆岩場の紹介☆
■モンテレー市周辺

○エル・ポトレロ・チコ
■メキシコシティー周辺
○エル・チョンタ
○ヒロテペック
○ペリコ
○アクトパン
○エル・チコ
○リオ・ブランコ
☆メキシコのクライミング事情2006
岩場の紹介の次に著者によるメキシコのインフォメーションが載っています。
気候・言葉・治安・物価・生活・便利リンク集等
今後メキシコに行こうと考えてる方にはためになるのでそちらも見てくださいね。

モンテレー市周辺


エル・ポトレロ・チコ (El Potrero Chico)
概要
メキシコ北部最大の都市モンテレー市(人口111万)の北西わずか35kmの地点に位置する巨大な石灰岩の岩峰群,それがエル・ポトレロ・チコです。アメリカ国境から車でわずか3時間の距離に位置するため,昔からアメリカ人によってさかんに開拓されてきました。間違いなくメキシコで一番ルート数が多く,開拓が進んだ岩場です。
ルートの多くは垂直〜薄かぶりのスラブ壁で,全てスポーツルートです。マルチピッチルート(もちろんスポーツルート)も多く,シングルピッチルートとマルチピッチルートが同じ壁の中に混在しています。落石も多いため,シングルピッチでもヘルメットは必携です。クライマーの多くはアメリカ・カナダ人ですが,メキシコ人クライマーも多く見られます。概してスポーツのマルチピッチクライミングを行うのに良い場所です。一番有名なのはSpace Boyz(5.10+,11pitches)ですが,そのほかにも山ほどマルチピッチがあります。
アプローチ
モンテレー市から53号線を35kmほど北西に走ったところにある町イダルゴ(Hidalgo)が最寄の町となります。看板を頼りに数キロほど山の方に車を走らせると,ポトレロチコのゲートが現れます。ゲートの手前にいくつかクライマー相手の民営キャンプ場・バンガロー等が軒を連ねており,ほとんどのクライマーはこの辺りに宿泊して岩場に通うことになります。キャンプ場から歩いて15分でメジャーなエリアにアクセス可能です。モンテレー及びアメリカ国境からの詳しい移動方法はElPotreroChico.comを参考にしてください。
ルート数:500以上
グレード:5.7〜5.14b
標高:680m
宿泊:キャンプ場(有料),バンガロー等予算に応じて選択可。
最寄の町:イダルゴ…インターネットカフェ・マーケット・銀行等すべてそろっている。キャンプ場からダウンタウンまで徒歩30分くらい。
※モンテレー市付近の他の岩場の情報
El Salto(エル・サルト)という岩場が,モンテレー市を挟んでちょうどポトレロチコの反対側にあります。ポトレロチコから車で2時間くらい。岩は石灰岩でオーバーハング+ガバホールドという時代の先端を行く岩場だそうです。行った人の評判は良く,自分も行ってみたかったのですが,今回は時間がなくて行けませんでした。アプローチの途中に渡渉があって,水位が上がっていると行けないそうです。ポトレロチコでローカルクライマーにコンディションをたずねてから行ったほうがよいでしょう。

メキシコシティー周辺


エル・チョンタ (El Chonta)
概要
近年になって開拓が行われた石灰岩鍾乳洞地形で,70〜80mの高さの壁の張り出しがなんと25mもあるという超どっかぶりのエリア。まだルート数は多くないが,クオリティは高く,高難度ルートのポテンシャルは高い。現存ルートのほとんどが5.12以上。メキシコシティーから車で3〜4時間かかり,知名度もないため訪れる人は少ない。
アプローチ
メキシコシティーから15号線を西に走り,トルカ(Toluca)で55号線に移り,南(Ixtapan de la Sal方面)へ向かう。15号線と55号線はちょうど渋滞の激しい町の中心部で立体交差しており,15号線を降りる場所は非常にわかりづらいので注意が必要
イスタパン(Ixtapan)からはタスコ(Taxco)方面へ向かう(55号線)。いくつか小さな集落を通り過ぎ,30分ほど車を走らせると分岐が現れ,左はGrutas,右はTaxco,Taxcoまで30km,と表示が出ているので右に向かう。この分岐から約3kmほど走らせると,未舗装の右折路が現れる。小さく"Rio Chonta"という看板が出ている。この右折路に入り,入り口のゲートをくぐって100mも行くと農家にたどり着く。
この農家の庭先がキャンプ地で,家の人に断ってテントを張らせてもらう。
(注)TolucaからIxtapanまではLibre(無料)とCuota(有料)があり,どちらを使ってもいいが,Cuotaのほうが道に迷わなくてすむし,ガスと時間の節約になる。
キャンプ地から岩場まで
民家の右手にみえる坂道を畑に向かって下っていく。坂を下り終わったら,有刺鉄線の柵に沿って低地の対岸に見える岸壁に向かって歩く。途中ゲートがあり,手で開けてくぐる。低地の対岸まで来ると,森の入り口辺りに,柵にゲートが設けられている場所が見つかるので,それを開けて柵を越え,山道をたどって森の中へと進む。ゲートから歩いて1分もしないうちに"P.1↑"と赤い字で書かれた岩が足元に出てくる。さらにそこから2〜3分ほど歩くと,道のすぐ左脇にある腰上ほどの高さの白い岩の上に,小さいケルンが積んであるのが見える。
"P.2"まで行ってしまうと行き過ぎなので引き返す。ケルンの岩の左手にじっと目を凝らすと,かすかな踏み跡が見えるので,その踏み跡に沿って森の中へ足を踏み入れれば,岩場にたどりつく。普通に歩いてキャンプ地から約30分の距離。
ルート数:15〜20位
グレード:5.11b〜5.13
標高:2,000m位?
宿泊:キャンプ可(有料:一人一泊20ペソだが,結構ええかげん),あずまや,
電源有。トイレ,水道等なし。
最寄の町:3kmほど北のグルタス(Grutas)の分岐に安食堂2件,商店1件あり,数日の滞在には困らない。30km南には銀山で有名なタスコ(Taxco)という町(人口5万)があり,銀行やインターネットカフェ,マーケット,レストラン,土産物屋等なんでもある。タスコは山の斜面に拓かれた中世ヨーロッパのような古い町並みを残す美しい町なので必見。

ヒロテペック(Jilotepec)
概要
メキシコシティの北西約100kmの地点に位置する岩場。ヒロテペックは最寄の町の名前だが,ローカルクライマーは皆この岩場のことをヒロテペック,または単にヒロと呼んでいる。
はコングロマリットで,フィンガリーなルートが多い。グレードは多岐に渡り,かぶった岩も多く,初級者から上級者まで楽しめる。私達は4日間登ったが,飽きずに登れた。メキシコシティーから車で約1時間,ほとんどのルートは駐車場から歩いて5分以内にアクセス可能という恵まれた立地条件を持つため,週末は多くのクライマーが訪れる。
標高が高く,森の中にあるため,朝晩はかなり冷え込む。真冬のヒロテペックはメキシコ人クライマーには寒すぎるらしく,正月明けはそれ程混まなかった。
アプローチ
メキシコシティーから57号線を北西方向に1時間ほど走ると,"Jilotepec"の標識があらわれるので,それに従って高速道路を降りる。そのまま標識に従って西の方に車を走らせると町の手前にY字路があり,標識に従って左に進むとヒロテペックの市街地に入っていく。高速道路から約13kmの距離。市街地中心部の手前左手にPemex Station(ガソリンスタンド)があるので,そこから300m程来た道を東に引き返して右折路(南)に入り,そのまま道なりに走る。途中分岐があるが,迷ったら真っ直ぐ。(下へ)
道が正しければ右折路に入ってから6kmほど走ったところに黒いゲートが現れ,その奥に森の中に続く道が見えるはず。右手に見える白い見張所みたいな建物が目印。ちなみにゲートの手前500mは未舗装。ゲートは普通閉まっているので,自分達で開けて入る。森の中の未舗装の坂道をさらに500mほど走った突き当たりが駐車場になっている。
ルート数:約100?
グレード:5.10a〜13b
標高:2,450m
宿泊:駐車場脇にキャンプ可(無料)
最寄の町:ヒロテペックの町まで車で15分。なんでも揃う。ビールだけならゲートのすぐ近くの商店で買える。

ペリコ(Perico)
概要
プエブラ(人口127万)というメキシコ第四位の主要都市の郊外に位置する岩場。湖の湖岸にある。プエブラは富士山型の火山に囲まれた風光明媚な場所である。決して大きな岩場ではないが,アプローチの近さもあり,週末は多くの人で賑わうこの辺りの人気エリア。
岩質は不明だが,とても滑る。土地柄から火成岩だと思われる。薄かぶりカチ系の岩場。ルート数はそれ程多くはないが,2〜3日の滞在には耐えられる。
アプローチ
メキシコシティーから150号線D(有料)を東(Puebla方面)へ向かう。プエブラに入ったら,CholulaおよびAirportの出口は無視してPerifericoの標識でハイウェイを降りる。そのままPerifericoという道路を末端まで走る。"termina zona periferico a 1 km"という表示が現れる。突き当りを回って左へ折れ,次の信号を右に折れる。africam safariという標識がある。boulevard vaslequilloという通りをvaslequillo方面に走る。AfricamまたはValsequilloという表示が所々にあるはず。しばらく行くと"Tetela"という地名が標識に現れ,その先のY字路を右(San B. Tetelaの標識がある)に進む。このY字路から1.7km進むと未舗装2車線道路が左手前方に分岐しているのでそれを3km進むと最初の家が現れる。さらに300mほど進んだ場所の左手の空き地が駐車場。岩場はここから踏み跡を湖に向かって10分程歩いたところにある。
ルート数:約50
グレード:5.8〜13d
標高:2166m(Puebla)
宿泊:駐車場脇にキャンプ可(無料)
最寄の町:Puebla近郊の町が車で15分くらいの所にあり,食事・買い物に便利。プエブラの街は歴史的建造物が多く,メキシコで最もスペイン的な街と呼ばれている。観光客も多い。


※以下の3つの岩場は参考として書きます※

アクトパン(Actopan)
概要
メキシコシティーから車で約1時間,Escalando.netで五つ星の評価がされているこの岩場を一日かけて偵察に行ったものの,クオリティが期待していたほどではなかったため,一つも登らずに帰ってきました。3つのセクションに分かれており,一つ目は南向きの短い前傾壁,二つ目は洞窟状の岩場で,天井を逆さまになって登るようなおそらく5.13クラスのルートばかりでした。ルーフが好きな人にはいい場所かもしれません。
アプローチ
メキシコシティーから85号線を通ってパチュカ(Pachuca)方面へ向かい,パチュカの10kmほど北に位置する町アクトパン(Actopan)の街の北端から右手の山の方へ車を2〜3kmほど走らせた所。最後は急な未舗装の悪路になる。
岩場は3つのセクションに分かれており,一つ目は駐車場から300mくらい歩道をたどった所。二つ目はさらに道を30分ほどたどった所。
ルート数:37
グレード:5.11a〜13d
標高:2417m(Pachuca)
宿泊:駐車場脇にキャンプ可(無料)
最寄の町:アクトパン(Actopan)

エル・チコ(El Chico)
概要
アクトパンの近くにあるこの岩場,ろくに調べもしないまま,ついでに行って見ました。一応岩場は発見したものの,ボルトは古く,ルートは単調でつまらなそうなのでこれまた一つも登らずに帰ってきました。メキシコシティ周辺で最も早くから開拓が始まった岩場の一つだそうで,現代のスポーツクライマーには用のない場所です。
アプローチ
メキシコシティーから85号線を通ってパチュカ(Pachuca)方面へ向かい,パチュカからMin del chicoの標識を追って山道をたどって行くと,El Chicoに着く。ここは針葉樹の森の中で,ハイキングコースなども多く,メキシコの軽井沢みたいなところ。
ルート数:17
グレード:難しいルートはない。
標高:2975m
宿泊:キャンプ場有(有料)
最寄の町:Min. del chico(むかし鉱山のあった観光の町)。

リオ・ブランコ(Rio Blanco)
概要
プエブラで登っていたときに,ローカルクライマーから教えてもらった岩場です。「石灰岩でオーバーハングしたガバのルートばかり」という甘い言葉にだまされて行ったら,ルート数が少なく,大したところではありませんでした。半日で十分かも。
アプローチ
メキシコシティから150号線Dを東のベラクルス(Veracruz)方面へと向かう。プエブラを過ぎ,オリザバ(Orizaba)の町の数キロ手前の出口(Rio Blancoの表示)でハイウェイを下りる。そのまま道をまっすぐ進むとリオ・ブランコのメインストリートに入っていくので,そのまま進む。町の中心部を通り過ぎたところですぐ左手に見える最寄の岩壁が目ざす岩場である。岩壁の基部に駐車可。岩場まで徒歩30秒。
ルート数:19
グレード:5.8〜5.12b
標高:1269m
宿泊:不明
最寄の町:リオ・ブランコ


メキシコのクライミング事情2006

■シーズン・気候
冬が乾季となり,クライミングに適しています。一応10月から5月にかけてが乾季だそうですが,クライミングのベストシーズンは12月〜2月くらいでしょうか。自分はクリスマスの前日から1ヶ月間滞在しましたが,一滴の雨も降りませんでした。冬とはいえ,強い日差しのため日中は暑く,上半身裸で登れます。ただし夜はそれなりに冷え込みます,特に砂漠や高所では。
■エル・ポトレロ・チコとそれ以外
北米ではメキシコの岩場と言えばエル・ポトレロ・チコのことを指します。アメリカ国境から車でわずか3時間の距離に位置するポトレロチコは北米では冬の岩場として有名です。ポトレロ以外の岩場は隣国アメリカですら全く知られていませんが,実際にはこの日本の約5.3倍の面積を持つ広大な国には,他にも多くの岩場が全国各地に存在しています。ただしポトレロ以外は未だ開発途上にある岩場が多く,新しいエリア・ルートがどんどん開拓されている最中です。スポーツクライミングが多いですが,標高差900mに達する大岩壁でビッグウォール登攀を楽しめる場所(El Gigante)等もあります。
■ガイドブックがない
2006年現在,メキシコのクライミング人口は約500人(ちなみにメキシコの人口は1億380万人),そのうちメキシコシティー(首都圏人口1,500万)に住んでいるのが200人程度と,あるメキシコ人クライマーに聞きました。この数字が正確かどうかは知りませんが,メキシコのクライマーのコミュニティーがまだ非常に小さいことは確かです。クライマー同士の情報交換で間にあってしまう規模なので,ガイドブック(トポ)がポトレロチコを除いてまだ出版されていません。必要な情報を得るには現地でローカルクライマーに聞くしかないのが現状です。Webサイトで多少の情報は得られますが,不完全だったり,信用性に欠ける部分もあって,それだけを頼りには出来ません。
■英語が通じない
ポトレロチコはアメリカ国境に近いせいで,最寄の町イダルゴでも英語が通じることがありますが,メキシコ国内では一般に英語の普及率はとても低く,他の地域では(観光地以外)全く英語が通じません。ポトレロ以外に行く場合,片言のスペイン語でも話せないと生活全てに支障をきたします。ちなみにポトレロのキャンプ場の公用語は英語です。英会話がうまくなるでしょう。
■移動は車
ポトレロチコでクライミングをするだけであれば,飛行機の着くモンテレー市からキャンプ場までタクシーで来てしまえば,あとはキャンプ場周辺で全てことが足りてしまうので車がなくても特に困りません。実際ポトレロに来ているクライマーの半数以上は車なしで生活しています。しかし他の地域でクライミングをする場合,自動車の使用が前提になってきます。
《参考》メキシコの交通事情
アメリカと同じく右側通行です。主要都市間にはハイウェイが通っており,道は良いですが使用料を取られます。一般道は自分の見た限り,よく舗装されており,事前に聞いた噂ほど悪くはありませんでした。ただしどの町でも無意味やたらとTope(スピードバンプ)が設置されており,ボーっと運転していると車が空を飛びます(経験者談)。運転マナーですが,自分より遅い車はたとえそこが追い越し禁止区間であろうが,ブラインドコーナーであろうが速攻で追い越すのがマナーです。対向車が来ていても大丈夫。ちゃんとスピードを落としてくれるか路肩に避けてくれます(多分)。それから車のクラクションは一種の挨拶ですから鳴らされても気にしないことです。
■泥棒と警察に注意
「メキシコでは泥棒と警察に気をつけろ」というジョークがあるそうですが,本当です。この国の警察は平気で職権乱用・汚職をします。ちなみに私達は一度警察の検問に引っかかり,同乗者がビールを飲んでいたと因縁をつけられ,袖の下を渡して許してもらいました。
これはまた聞きですが,あるアメリカ人がポトレロの近くにあるエル・サルトという岩場のキャンプ場に泊まっていたところ,深夜突然警官がやってきて尋問がてら問答無用で財布の中身を半分取って去っていき,しばらくするとまた違う警官がやって来て先ほどと全く同じことをして帰って行った,ということです。
一般に彼らの生息区域は市街地,行動時間は夕方から深夜にかけてなので,その時間帯はおとなしくしていることです。ちなみにどの警官も無意味にでかいショットガンやらマシンガン(本当)をぶら下げており,下手に抵抗しない方が良さそうです。言っておきますが,全ての警官が悪人ではありません。私の会った警官はほとんどが親切で,職務に忠実でした。
車のブレイクインをされたという話も聞きました。大きな町の近くのクライミングエリアの駐車場では簡単に車を壊されて中の貴重品を持っていかれるそうなので気をつけましょう。
■生活編
お金:10ペソ≒1USドル位。US国境近くだとUSドルも受け取ってくれることがあります。
食事:どんな小さな町にも必ず大衆食堂があり,30ペソ前後で食べられるので,自炊設備は必ずしも必要ではありません。もちろんそういう安食堂にはメニューなどなく,地域によって料理はかなり異なるのでスペイン語が話せないと大変ですが面白いです。本場のメキシコ料理はアメリカやカナダで売られているものとは全く異なり,バラエティーに富んでいてどれも非常においしかったです。
:ポトレロチコでは水はキャンプ場で汲めるし安全ですが,そのほかの地域では飲み水は買って飲むのが一般常識です。どの町のどの商店にも5ガロン入りの水タンクが売られており,10ペソくらいで買える(タンクのデポジットとして45ペソ程度必要)他,使い捨ての容器でも大小各種売られています。
食料:どの町にも食料雑貨店があるし,ちょっと大きな町だとスーパーマーケットもありますが,一番安くて新鮮で種類も豊富でしかも楽しいのが屋台市。どの町でも週に2日くらいマーケットデイというのがあって,町のある一角に屋台が立ち並び,ありとあらゆるものが売られています。食事も出来るし見ているだけで楽しくなれます。
ビール:安くてでかくてうまいと評判。飲みすぎに注意しましょう。
インターネットカフェ:どんな小さな町でも教会とインターネットカフェは必ずありました。一時間約8〜12ペソ程度。USBコネクタおよびCDRドライブは普通に装備されているので,デジカメの画像を保存することが可能です。日本語フォントは半分くらいの場所で見ることが出来ませんでした。
■フォロー
今,自分の書いたものを読み直すと,なんだかメキシコのクライミングって大変そうだし危なそうだしちょっと気が引けるなあ,と思わせてしまう気がするのですが,それは誤解です。クライミングで巡る町々は観光と無縁の場所が多く,人は素朴で温かく,歴史を残す町並みは美しく,料理はおいしく,アメリカやカナダでの生活が味気なく思えてしまうほどです。確かにクライミング発展途上国メキシコでのクライミングトリップは効率的とは言えないかも知れませんが,アメリカやカナダのクライミングトリップとはまた別の喜びを与えてくれること間違いありません。

情報源
Yahoo!Travel
メキシコ合衆国の国別情報
日本語。メキシコの基本情報,現地情報
Get It!
日本語。ポトレロチコに一ヶ月滞在したクライマーの日記
El Potrero Chico.com
英語。ポトレロチコのことを知りたければ,このWebサイトだけで十分。USAから
陸路で入国する方法が紹介されている。エル・サルト(El Salto)という,どっか
ぶりガバホールド系の岩場の情報もある。
Rockclimbing.com
英語・スペイン語。全世界のクライミングエリア・ルートが載っている。メキシ
コのクライミングエリアも200箇所以上紹介されている。個々のルートのグレード
・名前は載っているが,トポはない。
XPmexico.com
英語・スペイン語。個々のエリアの概況を知るのによい。位置,道案内など詳し
いが,紹介されているエリアは少ない。
Escalando.net
スペイン語のみ。現在16エリアしか紹介されていないが,道案内などくわしい。
Simuchi
メキシコ人クライマーCarlos Garciaが経営するガイド会社のWebサイト。Carlosは現地で知り合って,お世話になった人なのですが,英語が達者で信頼のおける人物です。国内のビッグウォール,スポーツルートの開拓をさかんに行っており,メキシコのクライミング界では有名な人らしい。オフシーズンには毎年海外の岩場を飛び回っているバムです。メキシコシティー在住。

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写真、文 品川マコト
構成 abrocky