第三部(完結編)
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11月10日
レストしました。キャンプ場から近いところで買い物をする。
僕のクライミングシューズはソウルの張替えをしたのだけど、それが剥げはじめてきて側面を岩に上手く着けれない。なので靴を買いに行ったのだけど、欲しい「アナサジ」のサイズが無い!
他にこれといった靴が無かったので、とりあえず安売りをしていた「ニンジャ」を買った。$40しなかったよ。まあ良いか悪いかは後にして新戦力を得ました。

11月11日
レッドロックスのスポーツといったら「The Gallery」ということもあり、とりあえず挨拶に行った。
ところが今日は祝日で凄い混雑よう。登るための順番待ちなんかもちらほらと見られちゃうほど、やはりメッカ。
なので空いてる所をアップで登る。そして今日の目標は「Big Damage(12b)
ボルダリーなスタートで予想以上に悪い。一回目ではムーブが固まらず、2回目のトライ時にやって来たクライマーが教えてくれて解決。3回目は出来そうだったんだけど、狙いが外れて落ちてしまった。その時に指皮にダメージを受けたので4本目は出さないで回収した。評判はいまいちなルートだけど、僕的には面白いルート。カチが好きな人にはたまらないでしょう。

11月12日
今日ははじめていく場所になるBlack Corridorに行った。11までの良いルートが集まっている上暑い日でも日陰で登れるため今時期は人気の場所だ。ここで「Dancing With A God(10a)」「Rebel Without a Pause(11a)」をやった。どちらもお勧めだけあって、やりごたえもあり満足できた。二本登った頃からここも混み始めてきたので、直ぐ隣のSweet Painに移動。人気はあるはずのここは今日に限って誰もいない。かなりラッキーだ。ここで、「Sweetpain(11c)」「Slave to The Grind(11b)」を登った。途中でドイツ出身のヴォルグハンという65歳のクライマーがやって来た。彼は20年近くもこの辺りに住み着いている「主」の一人だ。彼はここにあるニュールートをやろうと誘ってきた。僕はリードをさせてもらい何とかオンサイト出来た。11−位だろうか。ヴォルグハンもトップロープながら一撃とても65歳には見えない。
彼はKiddy Wallに僕らを誘った。小さいが好ルートが多いらしい。僕は右端のニュールートを勧められて取り付いた。実際一回しか触れなかったから良くは分からないけど12+ぐらいに感じた。核心は下の小さいクリンプからの大きなムーブかな?
日が暮れてきてホールドも見づらくなってきたので本日これで終了。明日はロングルートに行くつもりなのでキャンプ場に帰って準備をした。

11月13日
早起きして今日は「Solar Slab」に向かった。
大人気のマルチピッチらしいので今日は混み合うだろうと読みループの外から取り付まで約2時間かけて歩いていった。狙いのルートは「Solar Gully」というアプローチルートから上がって行った。最後のピッチに楽しいチムニーがあった。
本番はスラブにあるクラックに沿って登っていく。ビビリな僕はついついプロテクションを多く取ってしまいロープの流れが悪くなる。途中脇を登るクライマーから忠告、アドバイスをもらいながら快適なクライミングでトップに到着。
駐車場からはトップまで7時間ほど掛かったけど初めての場所としてはまあまあの時間だろう?シングルロープで挑んだ僕等は「Black Orpheus」の下降ルートを懸垂とクライムダウンで降りた。途中レッドロックスで一番と言われる「Levitation27(11c)」が見えた。いつかやってみたいルートだ。
河原に降りてからは岩の間を進んだ。意外と悪い。
キャンプ場に戻ってきたのは5時半くらい。朝6時半過ぎに出たので11時間ぐらい動きっぱなしだった。

11月14日
Wake Up Wallという朝に良さ気な場所があったので眠気覚ましに行った。
「First Born(10b)」「Just Shut Up and Climb(11b)」とやったが、陽が当たらないこの岩場は意外と寒かったので違う岩場(The Pier)へ移動した。
「The Pier」は12台が並ぶ美しいwallでクラックが岩を割き、フエコが大きな窓にも見え建物が並んでいるようにも見える。ここでは「Under The Boardwalk(11b)」「Geometric Progression(12b)」「Almost But Not Quite(12c)」をやった。全て核心は数手のボルダームーブ。指皮がかなり無くなっている僕の手には厳しいものが多かった。特に12bはランジで悪いサイドプルを取るのだけど、これはかなりの正確さが必要となる上に難しさは12cより上に感じた。たぶんホールドが無くなってるんだよ。
この結果が出ない日(いつも通りか...),マコトさんは最高レッドポイントグレードの「
Casement(11c)」を二激!見てても力強かった。
おめでとうございます〜。

11月15日
今日が最後のクライミング。本当はマルチピッチに行きたいけど、この疲れきった体で行くのはどうかと思いスポーツクライミングにした。
Galleryに行って僕は「Big Damage」マコトさんは「Yaak Crack(11d)」を狙う。僕はこの前でムーブは分かっていたのだけど、指が外れてしまい一回目は落ちてしまうが、2回目で落せた。
マコトさんは残念ながら落せなかったけど自分の課題が分かったみたいでよかった。それでもオンサイトグレードを上げれたのは凄いと思った。凄いヨマコトさん。


ツアー中にスポーツクライミングでは73本登った。その結果12aのオンサイトも出来たし、話題の「Welcome Springs」にも行けた。だけど沢山の課題も作ってしまったのも事実。また帰って来る必要が出来た。
荒野の景色を後にして僕等は雪の降るカナダに帰った。
16日にカナダに帰りはじめノンストップで運転して帰りは丸一日でロッキーまで走ってきた。走行距離は5500km。マコトさんの世話になりました。



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