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2007年６月始めにアメリカ,ユタ州のメープルキャニオンにクライミングとリップに行ってきました。 今回はアメリカ在住のクライマー、のりこさんと現地待ち合わせ。 そして短期のため、飛行機、レンタカーと散財しながらのリッチなツアーとなった。 この春は、思っていたよりも登れず、今回は夏に向けての調整的な意味合いを持たせているので、難しいルートよりも多くのルートを登る予定。 なんと言ったって、初めての岩場だし。 日記は完全に自分の事だけしか書いてないのですが、まあ読んでください。

6/5 飛行機でバンクーバー経由でラスベガスまで、ベガスからはレンタカーをしてユタ州まで。 今回のツアーは岩場近くで、パートナーと待ち合わせをいている。そして、仕事上なかなか休みが取れなかったので時間削減ということもあり、なんとも贅沢なツアーとなりました。 　夕方に到着したベガスはサンドストームの真っ只中。飛行機はかなり揺れたし、空港の外は暑いはで気分最悪。 それでもさっさとレンタカーを済まして、一路ユタ州の目的地まで車を走らせる。

カルガリー空港より

この日は途中のMesquiteｄという街のカジノでハムステーキを食べる。休憩も兼ねてなので少しゆっくり目に時間をとった。それしても久しぶりのアメリカのコーヒーはやはり薄い。 その後運転を続けるも、食後の眠気＋悪天候＋疲れで運転ギブアップ。道路わきの適当な所に車を止めて仮眠をとった。(ザイオン国立公園近く)

6/6 雨です。Nphiという街まで約2時間かけて移動。 ここで今回のパートナーのノリコさんと落ち合う。 彼女はクラック、アルパインがメインなんですが、今回は僕に付き合ってくれてスポーツクライミングという訳です。感謝、感謝！！

買い込み、準備をしてからメープルキャニオンへ。でも岩場周辺は雪混じりの雨... とりあえず寝床を確保するためテントを張り、それから周辺の散策。でも岩場の散策は明日から本格的にするとして、先ずは近所でインターネットが出来る場所を探しに行った。Ephraimという町は大学もあり、図書館でインターネットが使えた。(でも、日本語は無理。) キャンプ場に帰って来た後はもう二人とも疲れきっていて、明るいうちに就寝。 夕食はラーメンとガーリックトースト。 今回試したマルチャンのライム味のインスタントラーメンはお世辞にも美味しいとは言えなかった...

I-15をラスベガスから東に

雨です。 Minimum Wall Zen Garden

6/7　 今日も天気は悪目...でも昨日見た天気予報では降水確率は50％ほど。まあ大丈夫でしょうという訳でクライミング初日です。 それでも朝のうちは寒いので、遅めに起きて遅めの出発。先ずは雨でも登れるMinimumエリアに向かった。 少し手前にある、Oxigen Wallに間違って入り込み、ここで5.9(名前はなし)をとりあえず一本登った。 あまり登られていないのか、ホールドは砂だらけで、グレード以上に難しく感じた。 そして、ここの岩Cobble(礫岩)を触るのは初めて、普段触っている石灰岩との違いに少し戸惑ってしまった。 その後、直ぐわきにあったMnimumに移動。Guard Boy(10a),The Minister(11b)と登った。グレーディングの感じは...よく掴めないもののまあ、Cobbleの感じは少し分かった気がした。 　ここはクライマーが意外と集まってきていて、この周辺の細かい情報を得れた。 そこで、ちょうど向かいにあるZen Gardenでクラシック課題のZen Fen(5.9)を気持ちよく登った。 でも、天気がいきなり崩れ寒くなってきたので、エリアチェックに出かけた。 ここの奥にあるPipe Dreamという場所まで行ってきたんだけど、とにかく凄い。大きなケイブの中に14台まで揃っていて、見た目は凄くかっこいい。 寒くてしぼんできた、モチベーションに再び火がついた気がした。 　なのでZen Gardenに戻り10d.11a(ともに名前は分からず)を登り終了。 そして、天気もこの僕の気持ちに応えるように晴れ上がり、岐路につく頃には晴天になっていた。 夜は寒かったので、薪を手に入れて火をおこした。 夕食は昨日の残りのガーリックトースト。

6/8 晴天です。やっと求めていた物が手に入ったという感じ。 それでも、昨日までの寒さの影響で朝はかなり冷え込んでいたので、日当たりの良い所を探して登ることにした。 結果、最初に目指したのはLeft Folk。ここは朝陽が良い感じに注いでいて気持ちが良い。 でもここは開拓が進んでいるらしく、手元にあるガイドブックでは良く分からない...とりあえず長めで楽しそうなルートを選び登った。 Choose Your Weapon (5.9) 新ルート(10a)くらい？ 日当たりが良く、長いルートでどちらも楽しく登れた。他にもクライマーが集まってきた(皆、考えることは一緒な訳ですな)ので、体も温まってきたのですぐ近くにあるPipe Lineという新エリアで11ｂを1本登り、昼食にした。 ちなみに昼食はテントに戻って食べたのだけど、ここからテントを張っているキャンプ場まで歩いて1分。 お昼は札幌ラーメン味噌ラーメン(これも北米では定番)に卵と野菜を沢山入れて食べた。ラーメンは体があったまって嬉しいね♪ 午後の部は、これまたテントから歩いて2分くらいの所にあるLow Standard Caveを目指した。 ここではGutter Dike(10b) Nipple Stud(11b)を登った。珍しく辛目のグレーディングに感じた。 このケーブ内にあるWellcome to Fitness(13b)にはドローが掛かっていて目に付いたんだけど、ムーブも楽しそうで存在感もあり楽しそうなルート。でも完璧なルーフクライミングになるこのルートは今の僕には無理そう。でもいつかトライしてみたいルートだな。 その後はMinimumに移動して、Minienticer(5.9)と49(12a)をした。 49は約30ｍのロングルートで、上に行けば行くほど傾斜がきつくなる。やはり、パワーエンデュランストレーニングを全くしていなかった僕には厳しく、今回初テンションをかけてしまった。 でも凄く楽しいルートには間違いなく、こんなのを毎日登れたら恐ろしく強くなれるだろうにと思える課題だった。

前日の雨の日の写真と同じ場所(テント前)より Choose Your Weapon（5.9） Low Standard Caveのメイン部分

夕方にはZen Gardenに日当たりを求めて移動。 みんな、同じことを考えているらしく今迄で一番の混み具合(といっても5組ほど)。周りと喋りながら楽しくクライミング。僕は昨日しなかったMeet The Buddha(10b)to 10aを1本をやって終了。 明るいうちに夕食(ベジタリアンパスタ)を済ませその後は火を囲んで遅くまで盛り上がった。

6/9 今日も快晴。やはりこの時期は晴天率はかなりいいらしい。そしたらこの前のあの天気は一体なんだったんだ？？？ 週末ということもあり、今日は朝早くからかなりの賑わい。今日は人のざわめきで起きてしまうほどだった。 なので、少し早く行動して先に登り始める感じ。今日の目的地Box Canyonはテントから約1マイル。十分歩いていける距離。 最初にあるEFS Wallでアップ。 Skeet Shoot(10d) Spray(10a) Dixon Butz(11a)と登るも、どれもホールドが分かり難く苦戦した。Dixon Butzは２撃となったけど、ムーブが分かった２回目は迷うことなくあっという間に行けた！！ 移動して奥のAmmo Dump wallへ。DEvil's Play Thing(11a)はここのクラシックでとても人気がある。実際やってみると、薄かぶりをガバを辿って登るこのルートの人気の理由が良く分かった。 そしてGrip Tease(12a)です。これにはやられた。 核心は中盤。でもそこで出し切ってしまうとその後のデリケートな動きが出来なくなってしまう。この日に３回トライしたけど、結局出来なかった...３回目のトライでは核心の最後の一手がとれずに落ちてしまった。 まだやりたかったけど、さすがに腕がだるいし、狭いキャニオン内はもう陽が当たらなく薄暗くなって来たので今日は終了。 なので、買出しに行き、食料、飲み物などを仕入れに行った。 帰って来てもまだ時間も早く、テントの周りは明るく暖かい。 なので夕食前にもう一本だけ、直ぐ近くに登りに行ってみた。歩いて一分の所にあるPipe Lineの名無しの12a/b。 オンサイトトライをするも短い分かなりシークエンスが重要なルートで途中で手詰まり。この後はムーブの解読をして終了。さすがに体がだるい。 夕食はベジタリアンパスタ�Uとビールとワイン。今日は星がきれいだったぁ〜☆

Box Canyon Skeet Shoot Ammo Dump Wall Grip Tease Wall

6/10 今日も朝からにぎやかだ。子供たちもかなり多く、そして朝の時間からもうかなり暑い。到着した頃との天候、気温差にはビックリです。 暑いこの日は朝、どこを登るかを考えてみながらも、涼しいPipe Lineエリアで登ることに。 向かい側の壁にある人気ルートのMalanta(10a) Liquid Zipper(11b)とやって、昨日の名前無し(12a/b)も楽チンに落とせた。ムーブさえ分かれば室内のジムでボルダリングをやってる気分で登れた。 とりあえず12台を１本ゲット。嬉しいぃ〜♪ あとは10bを１本やって昼食のためテントに戻った。 午後の部はMaple Corridorに。混んでるかと思ったんだけど、全然空いていて反対に驚いた。 ここは日陰で今日みたいな日には最適な場所なのに...なぜ？？ 手前にある壁はお手頃なグレードのルートが並んでいるんでそこで登り楽しんだ。 EIS(10b) Raindrops on Lichen(5.9) Your Little Sister(10a) どれも短くて核心がちゃんとある感じ。それにしても本当にのんびりなところで最高ですな。 それからLeft Folkに戻ってBee Keeper(11a) Pop Chute(10c)を２回登った。 Bee Keeperは30ｍギリギリのロングルート。核心は細かいホールドを拾わなくてはいけないんだけど、これが意外と分かりづらくテイクしてしまった。でも間違いなく2撃できる気がするけど、今日はもうヘロヘロだったので2本目は出さなかった。 明日はレストデイということもあり、今日も頑張りました。もう体中が痛いです．．．間違いなく明日はレストです。 夕食はタイカレーとツナ缶。 カレーは少し食べ過ぎてしまったのでお腹いっぱいで直ぐに眠くなった。

駐車場 Pipe Line Maple Corridor

メ-プル	6/11 レストです。天気予報では曇り又は雨だったんだけど，そんなに悪くはなさそう。 近くのオートキャンプ場にお邪魔して洗濯機とシャワーを借りた。 そのあとはご近所のメキシカンで昼を食べ、図書館でインターネット。美味しいコーヒーを探して西へ東へ．．． ユタ州は宗教の関係でカフェイン系の飲み物はダメらしい。なのでカフェがない！ビールはアルコール度数が少ない！あぁ〜、さっきレストランで飲んでおば良かった。 結局飲めたんだけど、いまいち...テントに戻った頃にはぐったりで夕食は特に食べずに就寝、かえって疲れてしまった。

6/12 晴れ。ちょっと寝坊気味でのスタート。 朝はSchool Room Wallへここでは5.6 5.7 5.9 10b 10cと５本も登った。 どれも快適なクライミングで気持ちよく前半終了。 お昼をはさんでPipe Lineへ 僕はChina Pet(12b)に取り付く。ホールドの確認は既にしてあったのでとりあえずオンサイト狙いで！ 下部は予想よりも簡単で問題なくスイスイ。でも上部の核心はそうも行かなかった。 悪いカチでクリップしてからサイドプル→あまいピンチ→クロスオーバーで２本指カチ→ガバまでの４手ほど何だけど一回目はムーブが解決できずに無理に２本指カチを取りに行こうとして落ちてしまった。 それでもすぐにこのムーブが出来上がったんで２撃狙いで行くも、ピンチがうまく持てずにダメ。３回目は足が滑り、４回目はヨレヨレで話にならなかった。完全にはまってしまった。 本当はこれを２回目で落として、違うのをやりたかったのに...ショックです。でも、明日にはどうにかなるでしょう。 夕食はチーズパスタ。 う〜、背中が痛いです。

School Room Wal

6/13 とうとうクライミング最終日です。 色々やりたい課題も残っているけど、楽しむクライミングがメインの今回なのでまだ行っていないエリアThe Matrixに行った。 テントから歩いて１０分くらい。メープルの木々のトンネルを抜けて到着。 ここは手持ちのガイドブックには出ていなかったので見せてもらったガイドブック等で情報を得て行った。 それでもイマイチ情報不足なので、登ってみてもこれでいいのかな？って感じだった。 10b? 10c/d 10b と３本登る。どれも長めで薄かぶり。僕の得意系でとてもすばらしいルート。やはり長いのはいいねぇ〜。 その後は昨日の宿題China Petをやりに行った。 ドローは回収していたんだけど、他のクライマーがトライ中でドローが掛かっていたんでそれを借りて無事に一回で登れた。 やはり昨日むきになってしまい余計に回数を重ねてしまったようだ... そして、この間落とせないでいたBee Keeperと名前の分からない12a位のを一本やって今回のツアー終了となりました。 町に買い物に出て飲み物を買い足し、インドネシア風フライドライスをメインに色々と飲み食いした。 火もいつも以上に焚いたので今日は熱いくらい。でもこれも今日でしばらくお預けになるわけですよ。

メープルの並木道 The Matrix Wall

6/14 最終日です。今日も天気はいいねぇ〜。 なので今日は早めに起きて出発準備と回収作業。で、普段起きていたくらいの時間にはメープルキャニオンを出発した。 名残惜しいっす。 やり残した課題、やりたい課題。沢山残したままなので必ず近いうちに戻って来たいです。 途中シャワーを浴びてからラスベガスに向かった。 ユタからアリゾナ、ネバダとI-15を進む。で、ラスベガスに近づけば近づくほど気温もどんどん上がる。 レンタカーを帰し空港で温度計を見たら41℃もあった！(ちなみにカルガリーについたら6℃でした)

車窓より

これからはカナダが登りやすい時期になる。またカナダが寒くなった頃に戻ってきたいなぁ〜。

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